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2016/07/09

参院選にあたって思うこと

20160709


いつもと違った傾向の記事が続きますが、どうかお付き合いいただければ幸いです。

注文していた、憲法に関する2冊の本(樋口陽一・小林節 著“「憲法改正」の真実”永井幸寿 著“憲法に緊急事態条項は必要か”)が届きました。

正直、憲法については、学生時代に学んで以来、学ぶ必要性も感じてきませんでした。憲法改正を望む方々がいるのはわかっていましたが、現憲法は戦後70年の間にすっかり定着し、国民の過半数は改正を望まないと信じても来ましたし。

しかし、ここ4~5年の間に急に、そしてやたらと「憲法改正」という言葉を耳にするようになりました。昨年夏には、安保法案が可決され、それに対して「憲法違反だ」「立憲主義に反する」「解釈改憲だ」(私自身も、これは違憲であり、政策的にも反対です。それについては、いつか別の機会にお話できればと思います)という声も上がりました。そこで、自分なりにしっかりと学ばなければと思ったのです。

今回の参院選では、安倍首相は「アベノミクスの更なる前進(=経済問題)」を訴え、憲法問題を大きく取り上げていません。連立与党の公明党・山口代表も、「憲法は争点にならない」としています。しかし、私は、憲法改正はとても重要な(隠された)争点のひとつだと思っています。

勿論、社会保障や経済は重要課題だということに異論はありません。しかし、振り返ってみれば、選挙の度に「経済重視」が訴えられ、その後には、この国の在り方を変えるような政策が推進されてきました。

・2012年解散総選挙後⇒特定秘密保護法、武器輸出三原則の見直し
・2014年解散総選挙後⇒安全保障法 他

安倍首相は、「戦後レジームからの脱却」(最近耳にしなくなりましたが)を唱え、そのための「憲法改正」を強く訴えてきました。その悲願とする「憲法改正」は、是非、「任期中に達成」したいと考えておられることでしょう。

実際、今年の初め辺りには、「夏の参院選に(自民・公明・おおさか維新等)改憲勢力で2/3の議席獲得(改憲発議に必要な議席数)を目指す」と仰っていました。それが実現されれば、何らかのアクションは、間違いなくあると考えられます。

それでは、首相の望む憲法の在り方とは、いったいどのようなものなのか。首相は、「自民党は、憲法改正を党是としており、その草案を作成(平成12年)し、ご提示してきました」と、事あるごとに仰ってこられました。

その自民党の憲法改正草案とはどういうものか。まだご覧になっていらっしゃらなければ、是非、一度目を通していただければと思います。詳細は避けますが、この草案は、国民の「義務」ということを規定する個所が多く見られ、現憲法が国民の為に国を縛るという、所謂「立憲主義」という考え方に立脚しているのに対し、極端に言えば、国民は国の為に奉仕するという理念が盛り込まれているものだとする意見を多く目にします。基本的人権に関する条文(現行憲法 第97条)も削除されていますし、とても受け入れられるものではないと思います。

*参考1 「自民党憲法改正草案/現憲法対比」(News for the People in Japan)

*参考2 「自民党憲法草案には何が書かれているのか?」(SYNODOS)

一方、こうした改正を現実のものとすることに意欲を燃やす方がおられるのも事実です。そういった方々が、今の政権を強力に支持し、しかも大きな影響力を持っているようだということも、注視していかなければならないと考えています。


(■日本最大の右派組織「日本会議」〜改憲運動を推進し、政界にも大きな影響?その実像に迫る)

話は逸れますが、先日行われた、英国のEU離脱に関する国民投票は、記憶に新しいところですね。結果には衝撃を受けましたが、その結果に対し、実はこうなるとは思っても見なかったといったような、自身の投票行動に後悔する声が多いと聞いて、またショックを受けました。

日本でも他人ごとではありません。数年前までは考えもしなかった、憲法改正に関する国民投票も現実味を帯びてきました。そうなった時、ポピュリズム的な大きな声に流されないよう、心の準備を整えていかなければならないのではないかと思います。

そういう意味でも、この参院選は、これまで以上に大事な意味を持っているのではないでしょうか。マスコミからは、低投票率という報道も流されていますが、多くの方々が、是非、選挙に行って、それぞれの思いを込めて大事な一票を投じていただければと、切に願う次第です。


***昨日より今日、今日より明日が、より良い日でありますよう!***

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

おはようございます
多分ますます好き放題加速されてしまう結果になりそうです・・・

チャトラさん、おはようございます。
勇気ある発信、お疲れさまです。また、ありがとうございます。

政治の世界はイエスかノーか? 白か黒か? という選択になりやすく、摩擦や衝突を生むので、発信するだけでも勇気ある行動だと思います。

すでにご存じかもしれませんが、EU離脱問題で看過できない出来事があったそうです。離脱派の議員が移民政策(実際は難民ですが、国際法によって移民と呼ぶようです)にかかっている予算を、虚偽報告して国民を離脱投票に誘導していたのだそうです。投票が終わり、結果が出た後、当事者の議員が「あれは嘘だった」と言ったそうです。再度の国民投票を求める署名が、350万を超えたそうですが、嘘であっても既成事実を国民投票によって作ってしまえばこっちのものというやり口は、日本の与党にそっくりな気がしますね。国や慣習は違えど、やることは……と、わたしなど唖然としました。
騙されない。また仰るとおりポピュリズムに飲まれないということが大事なのでしょうね。

長文失礼しました。
以下URLご参考までに。http://mainichi.jp/articles/20160627/k00/00e/030/145000c

改憲に必要な議員数を獲得しそうな勢いと聞いています。
これが、国民の判断なのでしょうか。

カメラ夢遊さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。

マスコミの情勢分析では、そのような結果が予想されていますね。
しかし、週明けに結果が出るまで、良い方向に進むよう、見守っていきたいです。
そして、仮にどんな結果になろうと、そこで全てが終わる訳ではありません。
その後も引き続き、政治家に白紙委任状を渡してしまうようなことはせず、
しっかりと国民が政治を監視していかなければならないと思っています。

イプシロンさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございました。

勇気あるだなんてとんでもないです。イプシロンさんの方こそです。
普段から堂々とご自分の信念を貫いているお姿に、本当に頭が下がる思いです。

EU離脱問題に関する記事のご紹介、ありがとうございました。
記事を拝見しました。見落としていましたが、これは酷いですね。
仰る通り、日本でも同じような状況が、頻繁に見られますね。
民主主義の理念や、情報の自由度から言って、日本より先進国にあたる英国でさえ
このような問題が起きるのですから、私達もしっかりと自分の頭で考え、
物事を冷静に判断できる力を養っていかなければならないですね。

iwamotoさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございました。

そうですね。夢遊さんにもリコメさせていただきましたが、
マスコミの情報によると、そのようなことが報道されています。

しかし、同時に世論調査の投票に対する判断基準の分析を見れば、
社会保障と経済問題が圧倒的で、憲法は1割あるかないかではないでしょうか。
実際、改憲勢力が2/3になることを望んでということには結びつかないはずです。
しかし、記事で取り上げた例をみると、首相は「選挙で訴え、信任を得ました」と、言ってきました。
その辺は結果に一喜一憂するのではなく、冷静に見ていかなければならないと思います。

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